おやじの会 「いたか」(菅生ヶ丘)

おやじの会 今回は菅生文化センターを拠点に活動している、おやじの会「いたか」を紹介いたします。
キャッチフレーズ“ 地域を生きる、地域で磨く、地域をつなぐ、世界を見つめる ”。
 名前の由来「アッお父さん、いたか」。
 私が訪れた時は明治大学の学生さんが講師で「大学と地域が連携して町の魅力をどう作るか」についての発表をしていました。学生さんからは「自分達は大学があるこの地域が大好き」「でも生田キャンパスには魅力が無い」「それだったら自分達が魅力を作ればいい」「個人では限界、団体を組織しよう」「大切にしていること『できる』『できない』の論議ならやらない、やりたいならやってみる」などの活発な発言がみられました。昨年の学園祭では、地域で人気の美味しいものを販売(合格せんべい、おやじの会茶まんじゅう、メンチカツ等・・・)しました。今年の学園祭では、生田丼の販売を考えているとのことです。「材料はどんな物ですか?」と質問したら、即、生田の頭文字が付くもの「い」は、いくら、「く」はくじら、「た」は たらこかな?、とのことでした。まさに若者の発想ですね。今後の予定としてはメンバーで地域の良い所を写真にとって地域カルタの作成を考えているとのことです。勉強会の後は持ちよった料理でお酒片手に意見交換をしていました。学生さんからおやじの会への意見は?・・・。「学生は評価される場が少ない。自分達の成果の発表の場が欲しい。そして、褒められるとどんどんやる気が出てきて伸びる。一人一人が地域で必要とされている環境を作り、評価を貰ってそのあとに続けていきたい。」とのことでした。そして、おやじ達からはスピーチの行い方、イベント参加での厳しく率直なアドバイスがされていました。
おやじの会 7月に市民ミュージアムで行われた「おやじdeミュージアム」にも参加させて頂きました。
 おやじの会「いたか」は「自然素材で作るクラフト」「うぐいす笛」の作り方を子供達に指導しました。
 栗や桜の木のチップ、メンヤコイヤ、唐松の松ぼっくり、どんぐり等を接着剤でつけて「額縁」の出来上がりです。篠竹で作った「うぐいす笛」も簡単に出来てとても素敵な音色でした。昔の遊びであるコマ、ベイゴマ、メンコ、おやじの会手作りの竹ぽっくり、竹けん玉、桜の枝で作ったパチンコ等で大人も楽しんでいる様子が見られました。
 毎月第2土曜日の夜6時~9時に講師を招いて勉強会をしています。色んな分野で活躍している方達の話を聞き自分達の活動に繋げていくのです。まさに継続は力なりですね、優しさの中にも厳しさがあり、ものすごく頼りがいが有る日本の親父の原点を見つけたような気がしました。世話人の大下さんはじめ皆さんの笑顔がとても素敵でした。

宮前の風4号・2010.10 文・渡辺寛美)

【注意】掲載記事は、取材時のもので内容がかわっている場合があります。