お散歩 市境西コース!!
あの真夏の暑さは何処に…今日は肌寒さをも感じさせる小雨降る天候。青空の下とは一味違う散策は、どんな感動と出会うだろうかと気持ちが高まる。
菅生・平エリアの市境西コース(宮前区ガイドブツク掲載)は、鷺沼駅を起点にヨネッティー王禅寺(麻生区)が終点の約5,5kmの川崎市と横浜市の境を歩く豊かな自然に富んだコース。12時に東急田園都市線鷺沼駅前をスタートして、すぐに春待坂を下り鷺沼小学校前からは上り坂となる。道路の両側には桜並木がたまプラーザ駅まで続き、お花見シーズンはその見事さを満喫しようと多くの人びとが訪れるお花見スポットです。坂の途中、総面積15,333㎡の鷺沼公園がある。園内は広々としたグランド、その上の方には遊具が見える。時折聞こえる蝉の声は、夏の終わりを知らせるかの様にもの寂しさを感じる。晴れていれば元気な声が飛び交う公園も人の姿がなくとても静かだ。思いがけないお出迎え!何処からともなく飛んできて蝶が目の前の花に止まってひと休み。その光景をしばらく見つめていた。東名高速道路の上に架かる境橋付近は富士山の展望がよいと言われているがこの天候では叶わなかった。遠くにかすんで見える風景も、一味違う美しい景観に見えた。ここからたまプラーザ駅方面に向かう道から外れ市境道を歩き始める。この周辺は生産緑地地区の表示があり、茄子、トマト、ネギ、サトイモなどの畑が広がる。しばらく綺麗な町並みの住宅地を眺めながら歩いていると、東地区の菅生緑地入り口に表示板が見えた。菅生緑地は「市民健康の森」として、東地区(水沢1丁目)、西地区(水沢2丁目)に分かれて開放している。東地区に入るとその広さに驚く。草地広場には青々とした草がじゅうたんを敷いたように見え、雨にぬれて生きいきとしている。ベンチに座り暫くあたりを眺めていると別世界にいるような不思議な感じがした。西地区に向かう途中で道がわからなくなり地元の男性に尋ねた。丁寧にその付近まで案内していただき、その男性は「桜の花がきれいでお花見にたくさんの人が来ますよ」「普段でも散歩、ジョキングや家族連れで賑やかですよ」と、公園の様子を教えていただいた。別れ際に持参していた「宮前の風」をお渡ししてお礼を伝えた。菅生緑地水沢の森の標識が入り口の階段付近に建っている。その階段を上がると案内板、石で出来た「水沢の森」のモニューメントその傍らにテーブルや椅子が置かれている。しとしと降る小雨のなかたくさんの木々、草花の葉の緑が一層濃く映える。鉛色の空に水色の鉄塔が高くそびえ立つ。整備された道を歩いていると、木々の間から「市民健康の森 どんぐり畑」の看板が見えた。このような風景を見ながら小さい頃遊んだ故郷の思い出が湧いてきた。心が癒されるなんと素晴らしい環境だろう。新水沢橋を渡り“180度の展望 横浜みなとみらい 大山・丹沢の展望よし”とガイドブックに記載されているけれども今日はその感動には出会えませんでした。それでも小雨降るなかに遠くかすんで見える町並み、そびえ立つ鉄塔、道路わきに咲いている草花などに感動の連続でした。15時30分に終点のヨネッティー王禅寺に到着、3時間30分の小雨のなかの散策は晴天とは違う感動を覚え気分爽快な散策になった。紅葉シーズンがもう少しで到来します。あなたも身近な場所に散策に出かけてみませんか。きっと自然の素晴らしさに感動する出会いが待っている事でしょう。
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